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マイレージプログラムのしくみ

マイレージプログラムとは、航空会社の運営するポイントプログラムサービスです。このサービスは、一般的には「FFP」(Frequcnt Filers Program:多利用搭乗客向けプログラム)と呼ばれています。

基本的には、各マイレージプログラムを運営する航空会社の飛行機に搭乗した距離に応じて、「マイル」という単位のポイントを累積し、貯まった「マイル」に応じて、無料での搭乗や上級会員サービスを受けられるというプログラムです。

しかし、この基本サービスだけでは、飛行機に乗らなければマイルは貯まりません。たとえ乗ったとしても、年に1~2回の海外旅行程度では無料航空券 に引き換えられるほどマイルを貯めることはできません。これでは、無料航空券などに交換できるほどのマイルを貯められる人は、ビジネスユーザーか一部のコ アな旅行・航空機ファンばかりになってしまい、マイレージプログラムは、一般的な旅行者にはあまり縁がないも
のになってしまいます。
そこで、各航空会社では、一般的な旅行者が、より積極的にマイレージプログラムを利用できるよう、サービスを拡充してきました。そ の結果、貯め方も使い方もさまざまで、使い方がわかるユーザーにはとても魅力的なプログラムになりましたが、反面、しくみがどんどん複雑になり、今からマ イルを貯めようと思っているユーザーが理解しづらくなっています。

ここでは、そのしくみについて、大まかに解説したいと思います。

搭乗でマイルを貯める

飛行機に乗れば、本来のFFPの基本賎能ですから、当然、マイルが貯まります。ただし、同じ飛行機に搭乗しても、利用航空会社、会員種別、搭乗クラス、運賃の種類等、様々な要因によって、貯められるマイル数は変わってきます。

ほとんどのFFPでは、自社運航便の搭乗によるマイルはもちろんですが、提携している航空各社に搭乗した場合のマイルも加算することができます。ただし加算できるのは、いずれかI社のFFPのみです。

例えば、アメリカン航空でアメリカに行った時のマイルは、アメリカン航空と提携しているJAL(日本航空)のFFPであるJALマイレージバンクに加算することができます。ただし、その場合は、アメリカン航空のFFPには搭乗マイルを加算することができません。当然、提携していない航空会社のFFPにマイルを加算することもできません。

アメリカン航空とJALのような各航空会社間の提携には、個別に1社ずつ契約しているパターンと、「アライアンス」と呼ばれる航空会社のグループに加盟しているパターンがあります。例えばANA(全日本航空)は、UA(ユナイテッド航空)やシンガポール航空、ルフトハンザドイツ航空など、多くの航空会社が加盟している「スターアライアンス」のメンバーです。同時に、スターアライアンスには加盟していないマレーシア航空やヴァージンアトランディック航空などとも、個別に提携しています。

スターアライアンス以外にも、NW(ノースウェスト航空)やエールフランス航空、デルタ航空、コンチネンタル航空などの加盟する「スカイチーム」や、アメリカン航空、ブリティッシュ航空、キャセイパシフィック航空などが加盟し、。JALも加盟する予定の「ワンワールド」の3大アライアンスが有名です。

FFPはもともと、名前の通り、多頻度の顧客を優遇するためのプログラムですから、搭乗の多い会員は上級会員・エリートメンバーとして扱われます。各航空会社の上級会員、エリートメンバーになると、実際に搭乗した距離よりも割増したマイル数が積算されます。

また、ファーストクラスやビジネスクラスに搭乗すると、一般の会員でも積算されるマイルが割増になります。

エコノミークラスは、搭乗時の椅子や食事などの機内サービスは同じでも、購入する航空券の料金は様々です。例えば、成田とニューヨーク間の普通運賃は、40万円を超えますが、格安航空券なら、時期を選べ
ば4万円台から購入できます。このどちらの航空券を購入しても、座る席や機内サービスは同じです。しかし、搭乗によって積算される搭乗マイル数は、購入した航空券の運賃によって、換算率が設定されています。ほとんどの場合、普通運賃のエコノミークラスに搭乗した場合、搭乗した区間マイルの100%が加算され、それより安い運賃になればなるほど、換算率が下がります。例えば、JALの場合、普通運賃でエコノミ
ークラスに搭乗した場合は区間マイル数の100%が、格安航空券でエコノミークラスに搭乗した場合は区間マイル数の50%が加算されます。

格安航空券やツアーの航空券などの場合、チケットの種類によっては搭乗しても加算されないことがあるので注意しましょう。

搭乗しないでマイルを貯める

なかなか飛行機に乗る機会のない人でも、マイルを貯めることができます。特に近年、顧客サービスの一環として、搭乗しないでマイルを貯める、いわゆる「陸マイル」を貯める手段が充実してきました。

提携店を利用する

陸マイルの基本は、FFPと提携している店舗・サービスを利用してマイルをもらうことです。

旅に関連する業種の中には、かなりの数のマイレージプログラム提携店があります。ホテル、レンタカー、空港駐車場などです。ほとんどの場合、専用の電話番号やサイトから予約し、利用時にFFPの会員カードを提示して、マイルの積算を依頼します。

旅につきもののレストランも、提携サービス店舗の多い業種です。特にレストランでは、もらえるマイルがほかの提携サービスより多かったり、割引サービスがあったりしますので、利用条件をよく読みましょう。

そのほかの店舗でも、100円利用でFFPに1マイル付与、などのサービスを行っている場合があります。この場合も、店舗・サービスの利用時にFFPの会員カードを提示して、積算を依頼します。

提携クレジットカードを利用する

提携店を利用、と言っても、常に生活圏内に提携店が溢れているわけではないので、それだけではなかなかマイルも貯まりません。

そこで、航空会社と提携しているクレジットカードを作成し、そのカードを利用することで陸マイルを貯める方法があります。この方法ですと、利用店舗に関係なく、とにかくクレジットカードを使えば、マイルを貯めることができるようになります。

提携クレジットカードの一番多いマイル加算パターンは、100円のクレジットカード利用で1マイル加算されるというものです。年会費が安い提携カードの場合、200円で1マイル加算という場合もあります。

また、提携クレジットカードの種類によって、直接マイルが加算されるタイプと、クレジットカード独自のポイントプログラムに一旦積算され、それをマイルに交換するタイプがあります。後者の場合、クレジットカードのポイントプログラムのキャンペーンのボーナスポイントでマイルが稼げる場合があります。

同じくクレジットカードを利用してマイルを貯める方法として、一般のクレジットカードのポイントプログラムのポイントを、マイルに交換する方法もあります。ただしこの場合、提携カードよりマイルの加算率が悪い場合が多く、さらに交換に手数料がかかる場合もあります。

提携クレジットカードの欠点は、全般に年会費が高めなことです。たいていの提携クレジットカードでは、通常の一般カードよりも割高な年会費の設定となっています。このため、年間利用額が少ない場合は、提
携クレジットカードを作らずに、一般のクレジットカードを利用し、そのクレジットカードのポイントサービスで貯めたポイントをマイルに交換した方がオトクな場合もあります。

初年度は入会ボーナスマイルや年会費の俊遇で提携クレジットカードが圧勝ですが、2年度目以降は、カードの年間利用額が100万円以ドの場合、年会費無料の一般カードの方がお得な結果になっています。

また、インター不ットや一般店舗で貯められるポイントサービスの中にも、マイルに交換できるものがあります。これらのサービスを活用すれば、元手O円でマイルをもらうことも可能です。

キャンペーンに参加する

FFPでは、各種のキャンペーンを行っている場合があります。特定のエリアに旅行するとボーナスマイルがもらえたり、キャンペーン期間中に対象ショップで買い物をすると、普段より多めにマイルをもらえることもあります。このようなキャンペーンを活用すれば、飛行機に乗らずとも、かなりのマイルを貯めることができます。

マイルを使って特典航空券をもらう

マイルが貯まったら、貯めたマイルの量に応じて、特典航空券に換えることができます。特典航空券に必要なマイル数と行き先は、FFPによって異なります。

特典航空券は、制限が少ない、自由度の高い航空券です。ただし、便ごとに特典航空券が利用できる座席数が設定されているので、乗りたい便の特典航空券用の枠に空きがある必要があります。乗りたい便にいく
ら空席があっても、特典航空券の粋が埋まってしまっている場合は、特典航空券は使えません。

また、年末年始などの繁忙期には、特典航空券で予約できない日が設定されている場合がありますので注意しましょう。

特典航空券では、自社運航便のほかに、提携している航空会社の運航便にも乗ることができます。たとえば、NwのマイルでJALの国内線に乗ったり、ANAのマイルでUAの国際線に乗ったりすることができます。

ただし、提携航空会社の特典航空券を予約する場合、提携先によって特典航空券のルールが変わってきますので、確認が必要です。

提携している航空会社が多いと、特典航空券を利用できるエリアがそれだけ広くなるので、いろいろな所に行けて便利です。しかし特典航空券で予約できる席の数には限りがありますから、提携先が多ければ多い
ほど、特典航空券を利用したい人も増えるので、予約が取れにくくなる場合もあります。

マイルを使ってアップグレードする

マイルを搭乗クラスのアップグレードの特典に換えて、ビジネスクラスやファーストクラスに、ワンランク下の搭乗クラスの料金で乗る方法もあります。通常の特典航空券を使った旅行では、搭乗マイルは貯まりませんが、この特典を利用すると、有償で料金を払っている分についてはマイルが貯まります。

タダで飛行機に乗れないのはもったいない、と思うかもしれませんが、たとえば日本-ニューヨーク間の12月1日のANAの料金の例を見てみましょう。

例で考えると、アップグレード特典を利用してビジネスクラスに搭乗する場合と、普通にビジネスクラスを予約する場合との差額は、31万5千円にもなります、5万マイルが、31万5千円の価値になる、ということで
す。

ANAの場合、エコノミーの特典航空券をf約するために必要なマイル数は5万マイルで、ビジネスヘのアップグレードの必要マイル数と同じです。12月1日にエコノミー席に搭乗する場合、一番安い料金で6万7千円か
らありますから、5万マイルが6万7千円分の価値しか持たないことになります。そう考えると、特典航空券の利便性を考え合わせたとしても、12月1日に利用するのであれば、ビジネスクラスにアップグレードするのが一番コストパフォーマンスが良い、と言えるでしょう。

なお、アップグレード特典は、エコノミークラスのチケットならどれでもアップグレードできるわけではありません。アップグレードできるチケットの種類が決まっています。また、アップグレード特典も特典航空券と同様、利用できる席数に限りがありますので、注意が必要です。

マイルを使ってそのほかの特典を得る

その他、FFP毎に、独自のマイルを使った特典があります。

JALやANAでは、自社で使えるクーポン券に換えたり、EdyやSuicaなどの電子マネーに換えることもできます。

その他、レンタカーやホテルポイントヘのポイント交換など、FFPによって利用できる特典が違いますので、確認してみましょう。